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改善 2010/02/02
「バリ取り機」を導入しました。
「バリ」とは、抜きの際に発生する「かえり」のことです。
試作板金の場合、レーザー加工でも、タレパン加工でも基本的には多少のバリが発生します。
量産ではバリの除去は当然ですので、できるだけバリが発生しない量産金型を製作したり、抜き後にバレル加工などの工程をかけてバリを除去していると思います。
では、われわれ手作り試作の場合はどうしているのでしょう?
製作会社によって、もしくはお客様によってもバリの認識の違いがあると思います。
バリが出ていてもOKな場合。
多少のバリはOKとする場合。
少しのバリもNGな場合。
できれば無い方が良い場合・・・。
ウシオでの基本的な認識は
「少しのバリもNG」 としています。
理由は、できれば無い方が良いと考えているからですが、もちろんお客様にとっても無い方がいいと思います。
鋭いバリは、簡単に皮膚が切れますので危険ですし、くずが出る可能性もありますので、部品には好ましくありません。
しかしながら、手作りの場合1個づつ「やすり」で手加工にてバリを除去するので非常に時間がかかります。
以前から何度かバリ取りの機械を検討しておりましたが、今回良い機械に出会ったので導入しました。
バリトリのしくみは、上記のような紙やすりの束が高速回転しながら、ほんの少しだけ商品にあたるのですが、ほんのわずかしか当たらないので飛び出ているバリの部分のみが取れていくわけです。
もちろん、この機械ですべての商品のバリを除去できるわけではありませんが、結構活躍してくれています。
コンベアのスピードや回転速度など、細かく調整できますので、材質や板厚によって条件を変更します。
また、紙やすりの種類(細かい・粗い)も無数にありますので、用途によって選択可能です。
構造上、板だけではなく、切削物にも有効ですよ。
ウシオでは、今後もバリの無い綺麗な商品をお届けできますよう良品作りに徹します。
本年度もどうぞよろしくお願い致します。
株式会社ウシオ
代表取締役 満潮 功