加工技術紹介
バレル研磨
カテゴリー : 加工技術
バレル研磨という加工があります。
メディアと言われる石やセラミックの粒と水、研磨材を商品と一緒に槽の中に入れ、回転させることで端面や表面を細かく削りとります。簡単に言うと精密なバリ取りということになります。
バレルの加工機はいくつかの種類があるのですが、ウシオでは「回転バレル機」と、「遠心バレル機」を所有しています。
主な使用用途は下記のとおりです。
<回転バレル>
・量が多い
・大きいもの
・主に端面の仕上げ
<遠心バレル>
・量が少ない
・商品が小さい
・表面の光沢出し
・短時間で必要
図面にバレル加工の支持がある場合もありますが、指示がなくても商品によってはバレルでバリ取りをする場合もあります。小さな商品などは、ヤスリでバリ取りをしますと端面付近に多少のキズが入りますが、バレル加工ですと、多少の表面のキズまで消えてしまいます。
水の中に防錆剤を入れるので、鉄でも大丈夫です。
以前はバレル加工は専門会社にお願いしていましたが、社内の前加工も業者さんにも試作の納期に対応してもらうのが大変でしたので、社内に設置しました。
対象材質 | 鉄、ステンレス、銅、真鍮、アルミ |
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加工可能サイズ | (回転)~100mm×200mm位まで (遠心)~50×50mm位まで |
数量 | 1個~ |
加工時間 | (回転)2時間 (遠心)15分 |
バレルの専門会社ではありませんので、稼働率はほとんどありません。ですので、ご依頼をいただきますと、短納期での加工が可能です。板金とバレルを両方手配されているような場合、まとめて弊社に発注いただくと納期や価格のメリットがあるかもしれません。どうぞお気軽にお問い合わせください。